中村鴈治郎×国宝 伝統を未来へつなぐ映画の力

歌舞伎の幕
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歌舞伎俳優・中村鴈治郎さん(66)が、
映画『国宝』(李相日監督、6月6日公開)で
歌舞伎指導を担当しました。
吉沢亮さん、横浜流星さんら人気俳優が挑む
歌舞伎の世界。鴈治郎さんはその舞台裏を
支え、ご自身も映画にも出演されています。


目次

『国宝』とはどんな作品か

吉田修一さんの小説を原作にした大作で、
任侠の家に生まれながら歌舞伎界へと進み、
やがて人間国宝となる歌舞伎俳優の生涯を
描いた物語。
昭和の歌舞伎界を背景に、芸道の厳しさと
人間模様が壮大なスケールで表現されています。

主演は吉沢亮さんと横浜流星さん。彼らは
「道成寺」「曽根崎心中」など難しい演目に
挑戦し、女形としての所作や感情を徹底的に
学びました。そこには鴈治郎さんの厳しくも
温かな指導がありました。


歌舞伎指導への想い

鴈治郎さんは「この作品は記録映画ではなく
人間ドラマ。歌舞伎の場面は全責任を持つ」と
覚悟を語ります。

舞台の所作や小道具、楽屋の空気感まで
忠実に監修。ファンの目にも耐えうるリアルさを
追求しつつ、映画としての魅力を損なわない
ように工夫を重ねました。

また、実際に自身も上方歌舞伎の大物俳優役
として出演。森七菜さん演じる娘の父親と
しての姿を演じることで「初めて父親の気持ちを
味わった」と語るなど、役者としても新境地を
見せています。


世界へ羽ばたく歌舞伎の力

本作は第78回カンヌ国際映画祭「監督週間」に
出品され、世界中の観客に歌舞伎の魅力を発信。
鴈治郎さんは「映画を通じて少しでも歌舞伎に
興味を持ってもらえたら嬉しい」と手応えを
語りました。

伝統芸能を継承するだけでなく、映画を通して
広く伝える。その両輪を担うのが、まさに
中村鴈治郎さんの役割といえるでしょう。


中村鴈治郎(なかむらがんじろう)
プロフィール

  • 本名:林智太郎
  • 生年月日:1959年2月6日(66歳)
  • 出身地:京都府
  • 経歴
    • 1967年11月 初舞台(中村智太郎を名乗る)
    • 1995年1月 5代目中村翫雀を襲名
    • 2015年1月 4代目中村鴈治郎を襲名
  • 代表的な当たり役:「郭文章 吉田屋」
    藤屋伊左衛門、「恋飛脚大和往来 封印切」
    亀屋忠兵衛
  • 家族:父・坂田藤十郎、母・扇千景、
    弟・中村扇雀、長男・中村壱太郎
  • 屋号:成駒家

🌸 参考記事
スポーツ報知
美術展ナビ

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