村山由佳 prizeが描く作家の宿命と文学の情熱

村山由佳最新作『prize』が話題沸騰

直木賞作家・村山由佳さんが2025年1月に
発表した最新長編小説『prize』。
主人公・天羽カインはベストセラー作家
ながら、どうしても直木賞だけが獲れない。
「私の何が駄目なの？」という葛藤は怒りと
執念へと変わり、文学界に挑戦状を叩き
つけるような一作に挑む姿を描きます。

この物語は単なるフィクションではなく、
創作に命を懸ける作家の現実や、文学賞の
意味を深く考えさせる衝撃作です。

村山由佳の主要受賞作一覧
（受賞年順）

年	作品	受賞歴	特徴・ テーマ
1991年	『いのちのうた』	環境童話コンクール大賞	くじらの親子を 通して 命の意味を描く 感動絵本
1993年	『天使の卵』	第6回小説すばる新人賞	年上の女医と予備校生の切ない恋
2003年	『星々の舟』	第129回直木三十五賞	家族の絆と葛藤を星に喩えて描く
2009年	『ダブル・ファンタジー』	中央公論文芸賞／島清恋愛文学賞／柴田錬三郎賞	女性の情熱と自己解放をテーマにした官能文学
2021年	『風よ あらしよ』	第55回吉川英治文学賞	伊藤野枝の生涯を描く歴史文学大作

最新作『prize』が放つメッセージ

• 作家の承認欲求と孤独
  文壇で評価されることと、自分の文学的
  使命との間に揺れる主人公。
• 文学賞というゴールの残酷さ
  どれほど評価を得ても、欲しい賞が
  獲れなければ心が満たされない。
• 全身全霊の創作と破壊
  大切な人や自分自身を犠牲にしてでも
  書き続ける、その危うさ。

村山由佳さんプロフィール